2012年04月27日更新
自作自演のコンプレックス

写真:自作自演のコンプレックス

卓球の試合で、受付を済ませ、まずはじめに対戦表を渡されて目を通すと…
必ず、心は少なからずも動きます。

全然知らない相手に対しては何も感じる事はありませんが、対戦した事がなくても、
強いと聞かされていたり、よく対戦して勝った事がない等‥
試合には技だけでなく、メンタル部分が大いに関係して、
勝敗を分けていると思っています。

この、メンタルが鍛えられればいいのですが、中々性格が邪魔をしています。

周りを見回しても、練習では上手にこなしている人でも、
「自作自演のコンプレックス」を演じ、試合を壊してしまっている。

先日、レディース部の内部大会があり、全体を均等に配分した6人一組の
3ダブルスでした。

皆の好きな「ダブルス大会」とあって、36ブロックで216人が集まりました。
私は、そのチームのまとめ役らしく、一番上に書かれていました。
全然知らない人達…ペアは全員均等に組み合わせました。

試合が始り、見ているとお互いに上手くやっている様子ですが、
私と組むと、サーブミスしたり、打たなかったり、さっき目にした
プレーでは無くなっている。

最後の1試合だけは、2度目のペアになってしまう、そこで皆さんに相談をしました。
私とは萎縮してしまうという声もきこえました。

「自分の方が下手だ」とおもい気にしてしまうのでしょう。
それをあまりに強く意識しすぎるため、積極的に行動できない …
私も過去には経験しています。


コンプレックスについて考えました。
〜〜それは、自分で作り出したマイナスイメージだと思います。
まさに自作自演ですね!?
でも私もこの日、朝の練習で、卓球が強い人から受けた行動、言動に、
早速「自演のコンプレックス」をほんの一瞬だけいだきました。

皆さんも「自分には運動能力が無い」「卓球センスが無い」などと、
コンプレックスを感じている人は、自分より少しでも能力の高い人がいると、
自分と比較して、そんな風に思い込んでしまいませんか?

今現在「コンプレックス」を感じている人は、”なにを基準にして、
そう感じるのか”という事を、もう一度、考え直してみる必要があると思います。

もちろん、自分の思い込みだけではなく、他の人からの声が聞こえてくる、
また、指摘される事も無くは無いと思います。

しかし、それは、その人がたまたま劣っている一部分を、
まわりとの比較での指摘に過ぎないような気がします。
それを「自分はもうダメなんだ」と言うふうに思い込む事から、
「コンプレックス」は形成されていくのでしょう。


卓球仲間の中にも、その狭い中での能力、技術で、上下を勝手に決めて、
口に出さないまでも、顔に出たり、態度に出たりしている事を、
見かける事も少なくありません。

そんな時“人の振り見て我が振りなおす”の言葉を思い出し、
肝に銘じるように心掛けています。

その狭い中を抜け出し、場所を変えてみると、もっともっと上の人は沢山いる。
テレビで「世界卓球選手権」などをみると、更に更に、届かない世界を目にします。
自分が世界最高峰で無い限り、卓球技術で、上下はありえませんね!

自分に対して「コンプレックス」を捨ててみる、月日が浅いのに出来ないのは
当たり前です。
しかし、それだけに甘えず、頑張る姿は、自然と誰の心にも伝わると思いませんか?

ボールとだけ向き合って、技術向上を目指しましょうね(O)