2012年06月28日更新
指導者ができることといえば…

財団法人日本体育協会公認スポーツ指導員として「公認スポーツ指導者ができること」ということで、次の6点が挙げられています。

・スポーツに初めて出会う子供達が、安心してスポーツ活動を楽しめるようサポートすること
・どの年代からでも、スポーツを始められるようサポートすること
・生涯を通じてスポーツを楽しむ方法・機会を提供すること
・スポーツの経験がない方でも「スポーツ愛好家」に導くようサポートすること
・技能をもっと高めたいという、ジュニア〜トップレベルまでの競技者の願いが実現するようサポートすること
・スポーツを通して人間としてのマナーやエチケットなど豊かな人間性を涵養すること。

(※涵養(かんよう)とは、無理をしないゆっくりと養い育てる事をいいます)

共通しているのが「サポート」という言葉です。

意味合い的には「支える」とか「支援」でしょうか…。
なんか分からないと「お客様サポートセンター」とかに問合せをしちゃうところですよね。
自分で考え・調べなくても、その場ですぐに回答してくれますもんね。すごく助かっちゃう(^◇^)ニコッ

でも…これって卓球や勉強・パソコン等に置き換えてみると、その場は、答え(結果)を教えてくれるので、とっても助かるんですけど、長い意味で考えると、身にはならないと思うんですよね〜何度も同じことを繰り返しちゃう。

例えば昔から…
「家に帰ったら、手を洗ってうがいをしなさい」と教えられていましたよね。
「外の雑菌がのどや手についてるから、うがいをしたり・ちゃんと石鹸で手を洗い、清潔にしないと病気になりますよ」と言ってあげていれば、理解の仕方も違っていただろうし、同じことを何度も言われなかったことと思います。

「常識だから」とか「そういうやり方だから」とだけ言われただけでは、その理由をわからないまま覚えてしまう。
サポートする側の力量や、受け入れていただける側の理解は様々ではあります。
そのことに対しての理由だったり、意味も説明した上で、はじめて“指導だったりサポート”が受け入れられる・スタートができるのかなと、日々「自問自答」し続けているところです。((―_―)!!

私の基本はあくまでも「サポート役」に徹することと考えています。

なぜなら、台に着いたら1人で考え・感じ・工夫し相手を見ながら状況判断し、行動しなければならないからです。

その為、普段から繰り返しの練習プラス「自分でも考えるという」癖を身に着けてもらいたいという観点から、教えすぎには注意を払っています。というのは、こちら側から一方的になってしまっては、考える力がつかないばかりか、その方の為にもならないという「温か〜い思い」からきています。

入らない理由等、すぐには回答をしない理由は、ご自身で実感していただくことが一番と考えているからなんですよ。

出来ない時に、ただ人に聞く(答え)だけの解決策しかなければ、困った時・入らなくなったとき・伸び悩んでいる時に、打開策を考えられる手段がなくなってしまい、息詰まってしまうからです。

そのため、お楽しみの卓球から始められた方でも、2年もやれば楽しさが半減したり、あまり上手くならないからと途中で断念されたり、卓球教室に入ったけれどもあまり上手くならない等の理由で、本来の目的であった「楽しさ」から始まった「卓球」がつまらなくなり、遠のく方も少なくはありません。実に勿体無い!!!

陸上などのように、上達の度合いはタイムで計れない分、ご自身で上達しているのか分かりずらかったり、時間のかかるものなので、テンションも下がる所もあることでしょう。

そんな時、ご自身では見えない・見えずらい・分かりずらい「目の役割」としてサポート役を是非ご利用下さい。

もしかしたら、何かのお役に立てるかもしれません。(やまぐち)