2016年08月12日更新
リオ五輪!卓球「女子シングルス」決勝戦!

写真:リオ五輪!卓球「女子シングルス」決勝戦!

金メダルをかけた舞台に上がってきたのは、卓球王国「丁寧」選手と「李暁霞」選手でした。
福原愛選手は「李暁霞」選手に、キム・ソンイ選手は「丁寧」選手に負けてしまいました。

個人戦最高峰の戦い「女子決勝戦」を見てみました。

第1ゲーム「李暁霞」選手のフォアサーブ。
ミドル前からの3球目攻撃で始まりました。
惜しくもミスをしてしまいましたが、李選手の攻めの姿勢がみられます。

丁寧選手はフォア前(ミドル前)に出されるサーブに対し、バックで取り始めてきました。
1ゲーム目は11−9で丁寧選手が先取。

第2ゲームは両者ともボールに慣れてきて、ラリー戦も多くなり始める。
ゲーム中盤、李選手は丁寧選手の「フォアドライブ」をカウンター攻撃が決まりだし、
1−1とゲームをもどしました。

3ゲーム目は李選手のカウンター攻撃対策として、少し台から距離をとった丁寧選手。
李選手の速い攻めにうまく対応しているようにみえました。
9−10勝負所で丁寧選手お得意の「しゃがみ込みサービス」で10−10の同点に追いつき、最後もこのサービスからの攻撃が決まり、ゲームを奪取します。

第4ゲーム、李選手は威力ある丁寧選手のボールに対し、振りもコンパクトでバックでしのぎ、コースをついてチャンスを狙うパターン。
一進一退でゲームが進みましたが、最後は李選手のカウンターがフォアクロスに決まった。

5ゲーム目も打球点の速い李選手の攻めが、フォアストレート中心に再び決まり出しました。
このゲームでは、25球続く打ち合いの大ラリーも見られ、観衆も大盛り上がり!

ボディーワークを巧みに使い上手くしのいでいた丁寧選手でしたが、李選手のパワーに押し切られオーバーミスをしてしまい、3−2再び李選手のリードとなりました。

「取られたら取り返す」そんな気迫のこもった頂上決戦!

集中力の切れていない丁寧選手!
ドライブにも再び威力が増してきているよう!
このゲームを奪い返す。

最終ゲーム李選手からのサービス、丁寧選手が先制すると大きな雄たけびが!
気迫といいますか戦う姿勢が前面に表れていました。
歓声もどこかしら(チャーヨー)と丁寧側に多い気が・・・。

0−3とリードされると李選手がタイムアウトを選択。
流れ断ち切った再開後は、再び李選手は早い攻めをみせ3−3の同点に。

丁寧選手にサーブ権が移り3球目を、少しループ気味のフォアドライブでバックに送った。
李選手はタイミングが合わず止めるだけのブロックとなってしまい、
丁寧選手に打ち込まれてしまいました。

4−3となり次の展開は李選手のバック深くにドライブが入り、
今度はオーバーミスをしてしまいます。
先に攻撃を仕掛けられてしまうと、展開も不利になってしまいました。

その後の丁寧選手は、ボールに緩急をつけはじめたため、
李選手のカウンター(タイミング…)が合わなくなってきているよう。

4−9と離され集中力が切れたかに見えましたが、7−10まで追い上げてきました。
丁寧選手がタイムアウトをとり、間を置きました。

丁寧選手のフォア前に出されたボールを、李選手がフォアクロスにした打球は、
オーバーした瞬間「丁寧選手」の優勝が決まりました!!

ゲーム途中「丁寧」選手は左手を抑える場面も見られましたが、この1戦にかける気迫というか集中力は物凄いものを、見ている側も感じることができました。

両手を天に突き上げ、顔はクシャクシャに…。
再び両手で頭を抱え「信じられない!」
そんな表情の丁寧選手でした。

◆女子シングルス 決勝戦 結果

○丁寧 4 (9.−5.12.−9.−8.7.7) 2 李暁霞